コンバージョンにつながるルームツアー作成法

コンバージョンにつながるルームツアー作成法

ルームツアー動画の制作方法について、以下のポイントに沿って紹介します。
①オープニングは簡潔にまとめる
②見どころを分散させる
③視聴者にアクションを促す
④自社の強み・PRポイントを盛り込む
⑤エンディングも簡潔に
各ポイントを押さえたルームツアー動画を制作することで、視聴回数やコンバージョンにつなげて頂きたいです。

①オープニングは簡潔にまとめる
YouTube動画の活用において、冒頭のオープニングは非常に重要なシーンと言えます。YouTubeというプラットフォームのアルゴリズムでは、動画のサムネイルをクリックしてから再生時間として30秒以上視聴されないと、視聴回数1回にカウントされないと言われています。また、視聴者としては、動画の冒頭30秒程度で続きを視聴するかしないかを判断するとされています。
そのため、オープニングではダラダラと長時間の話をすることはおすすめできません。動画を見に来ている視聴者は、早く建物の中を見たいという心理状態になっているため、簡潔にポイントを押さえて建物の案内を開始するというのが理想の構成となります。

オープニングで伝えるべきポイントとしては以下の3点です。
・誰に向けた動画なのか?(ターゲット)
・動画を見てわかること(メリット・価値)
・動画を見ないことのデメリット(必要性)
上記のポイントに絞ったオープニングを制作した上で、投稿した動画のアナリティクスをチェックしながら、反応の良いオープニングに改善していくのがおすすめです。

②見どころを分散させる
基本的なルームツアー動画の見どころはLDKというケースが多く、視聴者が最も関心を持っているポイントもLDKとなっています。見どころであるLDKを動画の始めに持ってくるか、中間にするか、終わりにするかといったタイミングを工夫して視聴者をコントロールすることが重要になってきます。

例えば、外観に特長がない建物の場合であれば、オープニングで軽め外観を紹介してすぐにLDKを見せたり、反対にデザイン性に強みがあり外観が特徴的な建物の場合は、外観をしっかりと紹介し、動画の最後にLDKを配置するといった構成にしたりすることで見どころを分散させることができます。見どころを分散させる工夫をすることで、トータルの再生時間や平均視聴時間、視聴維持率といったYouTubeにおいて重要とされる指標が伸びて、良質なコンテンツとしてYouTubeに認識されるようになり、おすすめ欄に表示されるなど、より多くの視聴者の目に留まりやすくなります。

③視聴者にアクションを促す
YouTubeにおける重要な指標としては、エンゲージメントというものもあります。これは、視聴者が動画に対してコメントを残したり、グッドボタンなどの評価をしたりするといった行動を起こすことです。動画の最後に「チャンネル登録やグットボタンをお願いします」といった視聴者への呼びかけは一般的ですが、さらにエンゲージメントを高める工夫を動画内に盛り込めると良いです。

例えば、キッチンを紹介している場面で案内役のスタッフが「好きなキッチンのメーカーや取り入れたい設備などがあれば、コメントで教えてください」と言った視聴者を巻き込むような呼びかけをすることが重要となります。

④自社の強み・PRポイントを盛り込む
自社の強みやPRポイントは、動画内にさりげなく盛り込むことが重要です。オープニングやエンディングなどでしっかりと時間を取って強みをアピールすると、視聴者に嫌がられる傾向にあるため、建物案内の途中に自然な流れで強みを盛り込んで他社と差別化することが大事になってきます。そのため、撮影をする前には必ず台本作りやロールプレイングといった準備をしっかりする。建物内を案内する各シーンで、どのようなアピールポイントをどのように伝えるのが最も効果的かを決定してから撮影に臨むと良いでしょう。

⑤エンディングも簡潔に
一通りの建物案内の撮影が終わったら、最後にエンディングの撮影を行う。YouTubeの視聴者は、動画を見ていてエンディングだと思ったら別の動画に離脱していくことが多い。自分が知りたかった情報を入手したら、さらに次の情報を得るために他の動画を探しに行くという行動です。そのため、エンディングをダラダラと長くすることは、以下のポイントです。
・動画更新のタイミング
・HPや他のプラットフォームへの誘導
・視聴者へのアクションを促す言葉
上記のポイントを押さえながらエンディングはできるだけ短い時間で終わらせることが重要です。

                            ※株式会社住宅産業研究所「TACT」参照